前回、三大栄養素のお話で
糖、タンパク質、脂質の主な役割を書きました。
体内で糖がなければ、タンパク質や脂質もエネルギーとして使われます。
しかし、身体が一番使いやすく、体内でゴミになるものを出さない一番クリーンなエネルギーを作ることができるのは、糖質です。
身体はいつも大事なエネルギー源である糖を切らさないようにさまざまな工夫・システムを備えています。
筋肉組織は、安静時には脂質をエネルギー源にしていますが、運動をして収縮や緊張を繰り返す時には、糖をエネルギー源とします。
(なので運動や筋トレの前後の蜂蜜や果物の摂取はとてもおすすめです)
『糖新生』という言葉をご存知ですか?
脳や赤血球は、糖しかエネルギー源にできません。低血糖が続くと、身体の組織を分解して脂質やアミノ酸(タンパク質)を引っ張り出し、糖に変換して供給するシステムです。
もちろん他の材料を糖に変換してエネルギーにするのは、かなりのエネルギーロスですし、分解された身体の組織にとっても、大きなダメージです。
その後充分なエネルギーや材料がなければ、その組織はずっと欠けっぱなしです。
低糖質や糖質制限の食事が流行っていますが、この『糖新生』ひとつをとっても、いかに身体は存続するために糖を必要としているかがわかると思います。
血糖値が高い、というフレーズはかなりイメージが悪いですが、実際には低血糖になればなるほど身体にとっては脅威になります。
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糖質の種類は、
・単糖類…ブドウ糖(グルコース)
果糖(フルクトース)
ガラクトース など
・二糖類…ショ糖 グルコース+フルクトース
麦芽糖 グルコース+グルコース
乳糖 グルコース+ガラクトース
・少糖類…オリゴ糖 など 単糖が少数結合したもの
・多糖類…でんぷん など 単糖が何百何千と結合したもの
があります。
すべての糖質は、体内で単糖という一番小さな糖まで消化、代謝されてから体内で使われます。
しっかりと咀嚼し、消化器官や代謝機能が正常に働いていれば、多糖類でも充分なエネルギー源になりますが、人間の身体で一番エネルギーを使う仕事は、消化です。
なので、疲れている時、発熱など身体が別の仕事にエネルギーを使いたい時、起床時など低血糖が続いた時、また、慢性疾患や症状がある人には、単糖や二糖類(黒糖など)が、すぐに使えるエネルギーチャージとしてお勧めです。
また、甘いものは身体に悪い?②それはどんな甘いものですか?に出てきたpufa(植物油脂)は、エネルギーの材料であるグルコースが細胞に入る邪魔をします。
ここが、現代人が健康の場を崩す最初かつ最大のステップだと思います。今や、チョコレート菓子やパンだけではく、一見油が関係なさそうなお煎餅やコンビニのおむすびにも植物油脂がまぶされています…本来なら、不要なものを食べても代謝できればいいのですが、エネルギー産生をブロックされ続けるとそれができません!
血糖値が高い人(血中に糖が余っている人)は、このパターンが多いです。糖をたくさん摂り過ぎて血糖が余っているのではなく、pufaのブロックで細胞に入れていないだけで、身体は糖が必要です。
しかし!
フルクトースはpufaのブロックを受けずに細胞に入り、エネルギーになります!!グルコースが入るお手伝いもしてくれます。更に、グルコースと違い、インシュリンがなくても細胞に入ることができるので、膵臓の機能低下がある人にもよいです。
よってpufaの問題がある現代人(メタトロンでわかります)には、グルコースとフルクトースが主成分である蜂蜜、甘い果物、ドライフルーツなどが最強のエネルギーサポートになります。